本当は危ない降圧習慣「ストレス解消に興奮する趣味は逆効果」

趣味はストレスを減らし高血圧に効くが、スポーツ観戦やパチンコなど興奮する趣味は逆効果。


■趣味に没頭するのは高血圧の低下につながる

私たちは、日常生活でさまざまなストレスを受けています。 老体になった親の心配、家のローン、子供・孫の進路、仕事でのトラブルなど、ストレスは切りがないほど出てきます。 こうしたストレスを受けていると、自律神経(意思とは無関係に血管や内臓を調整する神経)の交感神経 (体を活動的にする神経)が優位になって血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなります。
そこで、高血圧の人はストレスを解消するために、「趣味を持つ」のがいいといわれています。 洋裁や盆栽、料理、映画、音楽鑑賞、読書など、好きなことに没頭して楽しむことは、ストレスの解消に大いに役立ち、 ひいては高血圧の低下につながるのです。

ところが、そうした趣味の中でも、逆効果のものがあります。それは、興奮を伴うスポーツ観戦やパチンコなどの趣味です。 スポーツ観戦で好きなチームや選手を応援するとき、ついつい興奮して両手のこぶしに力が入っていることがあります。 この時の血圧は、非常に高くなります。以前の話になりますが、ボクシングのタイトルマッチを観戦中のこと。 試合前の私の最大血圧は125ミリだったのが、観戦し興奮しているときに180〜190ミリまで上がっていたのです。 試合後は最大血圧が正常値近くまで下がりましたが、この血圧の急上昇は喜ばしいことではありません。


■スポーツ観戦で脳卒中が起こった人もいる

一方のパチンコも同様のことが起こります。パチンコは3つの数字がそろうと大当たりといって玉がジャラジャラ出る遊戯です。 かつて、、このパチンコをやって大当たりした時、私の最大血圧は164ミリまで上がりました。 ちなみに、再検証しようと思ってパチンコをやった時は、大当たりをせずに軍資金がなくなってしまい、 最大血圧が120ミリになったのには苦笑いしてしまいました。 こうした興奮を伴う趣味は、高血圧の人にとって注意が必要です。 実際に、私の知る限り、スポーツ観戦をしているときやパチンコで大当たりして球が出過ぎた時に脳卒中が起こった人もいます。 ストレスを解消するために楽しむスポーツ観戦やパチンコなどの趣味を、頭から否定する気持ちはありません。 しかし、極度にドキドキ・ハラハラする趣味は、ほどほどに楽しむことを心がけてほしいものです。

なお、スポーツ観戦やパチンコなどでドキドキ感・ハラハラ感が強まってきたときは、次ページで述べる腹式呼吸を行って、 血圧の急上昇を防ぐといいでしょう。