本当は危ない降圧習慣「夜眠れなくなるから昼寝しないというのは間違い」

「夜眠れなくなるから昼寝しない」は高血圧の悪化を招き、30分昼寝すれば血圧は20ミリも低下する。



■30分の昼寝は夜の睡眠に悪影響が及ばない

若いころ、「昼寝をしたら夜眠れなくなった」という経験をした人は大勢いるはずです。 この経験があるために昼寝を避けているのなら、とても残念なことです。 確かに、数十年前まで昼寝は夜の睡眠を妨げる、と考えられてきました。 ところが近年、若い人なら15分、中高年の人なら30分の昼寝は、眠りが浅いので夜の睡眠に悪影響を及ぼさないとわかってきたのです。 そのため、もし昼寝をしたくても無理に起きているという高血圧の人は、ぜひとも30分の昼寝を取り入れてほしいと思います。 日中、特に午後は血圧が高くなる傾向があり、その時無理に起きて活動しているとイライラが募り、 血圧が一段と上がりやすくなってしまいます。つまり、昼寝したいのに我慢している生活が続くと、 高血圧が悪化する恐れがあるのです。

また、逆に昼寝をすることのメリットもあります。実は、30分程度の昼寝で血圧が15〜20ミリ下がるのです。 次のページでも述べますが、体位によって血圧は変動し、特に床にゴロンと横たわる姿勢は血圧を低くします。 これが、立っているときのように血液を上半身に送り出す必要がないため、血管が拡張するからです。 また、腎臓の血流量が減った時に分泌される「レニン」は血圧を上昇させるホルモン(神経伝達物質)ですが、 横になって腎臓の血流が増えることでレニンの分泌量が減ることも血圧を下げる理由になります。 加えて、昼寝で緊張がほぐれることも血圧の低下に役立ちます。

こうしたことから、高血圧の人は「昼間、眠くなったら30分寝る」ことを心がけたいものです。