高血圧対処術「モーツァルト」

モーツァルトを聴くと免疫力アップ!!体温上昇!!高血圧が下がると実験で次々判明!


■体内の免疫物質が二倍以上に増えた

現代社会においては、長時間労働や昼夜逆転の生活によって、心や体にストレスがかかっている人が少なくありません。 そのため、自律神経のバランスが崩れがちで、常に交感神経が優位に働くようになっています。 すると、免疫系のリンパ球(病気の感染を防ぐ白血球の一種)の働きが低下し、体にさまざまな不調が生じるのです。 また、交感神経が優位になると、アドレナリンが過剰に分泌されるようになり、血管が収縮します。 その結果、血圧が高くなってしまうのです。

こうした状態に対処するためには、副交感神経の働きを高める必要があります。 そこで大いに役立つのが『モーツァルト』の音楽です。 近年、音楽療法の研究が、世界中で盛んに行われています。 そんな中で、いち早くモーツァルトの音楽に着目したのは、アルフレッド・トマティスというフランスの耳鼻咽喉科の医師でした。 彼は、半世紀以上も前に、患者の治療にモーツァルトの音楽を活用し、その効果を著書の中で説明しています。 その後も、多くの大学や医療機関の研究の結果、「アルツハイマーが改善した」「耳鳴りや難聴が改善した」 などの健康効果が報告されています。そうした研究報告に大いに興味を持った私は、専門である免疫学の立場から、 モーツァルトの音楽の研究を開始したのです。

まず行ったのは、モーツァルトの音楽が免疫力にどのように作用するのかという実験です。 被験者にモーツァルトのCDを30分聴かせ、その前後で「IgA抗体」(体内に侵入したウィルスや細菌を攻撃する免疫物質) とリンパ球の変化を調べました。すると、モーツァルトの音楽を聴いた後には、IgA抗体の量が2倍以上に増え、 リンパ球の数も増加する被験者が多いことがわかりました。癌細胞を攻撃する「ナチュラルキラー細胞」も増えていました。 さらに、血液中のホルモンの変化も調べたところ、ストレスホルモンである「コルチゾール」が減少していたのです。

これらの実験結果から、モーツァルトの音楽は免疫力を向上させ、ストレスを軽減して 副交感神経を優位にすることが確認できました。



■自転車こぎの後の血圧も早く低下した

次に実験したのは、モーツァルトの音楽を聴いたときの体温の変化についてです。 モーツァルトの音楽を聴く前後で、左手の甲の温度を測定しました。 その結果、モーツァルトの音楽を聴いた後では、通常の人で2度前後、左手の甲の温度が25〜28度しかない冷え性の人では、 6〜10度も上昇することがわかったのです。また、先日、あるテレビ番組内で、100人の被験者を対象に実験しました。 モーツァルトの音楽を20分間聴かせた後に、わきの下で体温を測ったところ、4割もの人の体温が明らかに上昇したのです。

以上のことから、モーツァルトの音楽を聴くと、体が温まり、冷え性の改善にもいいことが判明しました。 体温が1度上がれば、リンパ球の機能が約20%以上高まるとされているので、この点からも免疫力がアップすることがわかります。 モーツァルトの音楽を聴くことで、血圧や心拍が安定するという効果も期待できます。 実際、モーツァルトの音楽を聴くと、安らぎをもたらす神経にスイッチが入り、血中アドレナリンが減少し、 「アセチルコリン」という物質が出てきます。このアセチルコリンは、血管を拡張させて、血圧を下げてくれます。 血流もよくなるので、血管の末端まで温かい血液が届くようになり、体温も上昇するのです。

ちなみに、私はモーツァルトの音楽が血圧にもたらす影響についての実験も行っています。 4人の被験者に15分間自転車こぎをしてもらい、その際にモーツァルトの音楽を聴いた場合と、 そうでない場合の血圧の変化を比較しました。 すると、モーツァルトの音楽を聴いた方が、血圧の低下と安定が早いということが判明しました。 これは、モーツァルトの音楽によって、副交感神経にスイッチが入っている証拠といえるでしょう。