血圧が高いとなぜ悪いのか?

血管はもともと圧力がかかっても痛みを感じないようにできていて、高血圧があっても特に症状は現れません。 しかし、放っておくと、「脳卒中」や「末期腎不全」のような大きな病気を発症することがあるので注意が必要です。 高血圧があるけれど放置してしまっている人も”血圧が高いとなぜ悪いのか”を知れば、今度こそ血圧を下げようと思えるはず。 血圧の仕組みから、高血圧が引き起こす病気まで、詳しく解説します。


■高血圧とは?

血液が血管を押す圧力が高くなっている状態

高血圧の診断基準は、診察室血圧(医療機関の診察室で測る血圧)でみる場合、上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上です。 現在、日本に高血圧のある人は約4300万人いると推定されています。 年齢が上がるにつれて増加し、60歳代では男女ともに約6割、70歳代では男性の約8割と女性の約7割に高血圧があります。

●そもそも血圧とは?

血圧とは、血液が血管内を流れるときに血管壁を押す圧力のことです。上の血圧下の血圧の2種類があります。

▼上の血圧(収縮期血圧)
心臓が収縮して、心臓内の血液を送り出したときの血圧です。 大量の血液が勢いよく流れるため、血管壁に最も強い圧力がかかります。

▼下の血圧(拡張期血圧)
収縮していた心臓が拡張して、元に戻るときの血圧です。 血管壁にかかる圧力は最も弱くなります。

先述の高血圧の診断基準には、上の血圧と下の血圧、それぞれに基準値がありますが、どちらか一方だけでも基準値より高いと高血圧と診断されます。 例えば、”上の血圧は130mmHgで、下の血圧は100mmHg”という場合は、上の血圧は基準値の範囲内ですが、下の血圧が基準値を超えているので、高血圧となります。


●血圧が上がる原因

”年を取ると血圧が上がるのは仕方がない”と思っている人は少なくありません。 確かに加齢は要因の一つですが、高血圧になる大きな原因は、血管にダメージを与える生活習慣を長年続けることです。 その主な習慣の一つは、塩分の摂りすぎです。高血圧になる人は食塩の摂取量が多い傾向にあるのです。 また、過度の飲酒や運動不足、肥満、喫煙といった生活習慣を続けていると、血管が障害されて弾力を失い(動脈硬化)、 血圧が上がりやすくなると考えられています。