■高血圧とアルコール

度を越した飲酒は血圧を上げるので、アルコールは適量にとどめることが大切です。 血圧を下げ、合併症を予防させるためには、節酒が欠かせません。 高血圧があり、日常的にお酒を飲んでいる人は、節酒をすれば、血圧が下がることがわかっています。
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■高血圧とアルコール

●アルコールと血圧

過度の飲酒は、血圧を上昇させる

お酒を飲む習慣のある人は、そうでない人よりも血圧が高めで、高血圧の発症率も高いことがわかっています。 アルコールには、血管を拡張させる作用があるので、お酒を飲んだ直後は、血圧が下がるのが普通です。 ただし、これは一時的作用で、酔いが覚めるころには血管が収縮して、お酒を飲んだ翌朝の血圧は、むしろ上昇してしまいます。 そのため、高血圧の患者さんで、お酒をたくさん飲む人は、朝の血圧が高くなる< 「早朝高血圧」になりやすい傾向があります。

◆飲酒習慣がなぜ血圧を上げるのか


習慣的にお酒を飲んでいる人に高血圧や早朝高血圧が多い理由は、まだはっきりしていませんが、いくつかの説があります。 一つは、アルコールの利尿作用によって、カリウムやマグネシウムなど、血圧を下げる働きのある物質が尿中にたくさん 排泄されてしまうため、という説です。お酒をよく飲む人に、肥満がある人が多いことも、理由の一つと考えられます。 また、肥満や過度の飲酒によって引き起こされる 「睡眠時無呼吸症候群」が、 高血圧を引き起こしやすいことを指摘する説もあります。
そのほかにも、「アルコールが交感神経を刺激して血管が収縮する」「アルコールの作用で夜間に血圧が下がりすぎて、 腎臓で作られる尿の量が減り、ナトリウムが体内にたまる」ことなども、理由として指摘されています。 なお、飲酒が原因で起こった早朝高血圧には、降圧薬が効きにくいといわれています。

◇節酒をすれば血圧が下がる

高血圧があり、日常的にお酒を飲んでいる人は、節酒をすれば、血圧が下がることがわかっています。 降圧効果は、節酒を始めてから1〜2週間で現れてきます。 たくさんお酒を飲んでいた人が、急に節酒をすると、一時的に血圧が上がることがありますが、 節酒を続けていれば、血圧は徐々に下がってきます。 毎日のようにお酒を飲んでいる人は、ぜひ節酒を心がけてほしいものです。