こんな高血圧は要注意

高血圧は、年齢や左右の腕の血圧の違い、就寝前と起床後の血圧の違いなどによって、 注意しなければならない場合があります。
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■こんな高血圧は要注意

60歳以上で脈圧が大きいと要注意
最大血圧の値から最小血圧の値を引き算して求められる値を「脈圧」といい、 脈圧の大きい状態は、動脈硬化が細い血管にも太い血管にも及んでいることを示しています。 脈圧が大きい状態が続くと、心臓の負担が増して新肥大や心不全を起こすことにつながります。 また、心臓に血液を送り込む冠状動脈の血液も減ってしまい、心筋梗塞を引き起こす危険もたかまります。 特に、60歳以上の人は最大血圧が高いほど動脈硬化が重く、最大血圧が140ミリ以上で、脈圧が65以上ある場合は、 心筋梗塞の発症が近いといわれています。

50歳未満で最小血圧が高いと要注意
50歳未満で最小血圧が高い人は、動脈硬化が進行していると考えられ、 細い血管がつまり、脳梗塞が多発し、死亡率も高くなっているので要注意です。 最小血圧が110ミリ、120ミリと、基準値より大幅に高くなっている場合は「微小脳梗塞」、 最小血圧が130ミリ以上あり、激しい頭痛や視力障害、貧血なども起こった場合は、 「悪性高血圧」の可能性があるので、特に注意が必要です。

30歳未満で最小血圧が高いと要注意
30歳未満で最小血圧が高い人は、まずは二次性高血圧、特に腎臓病を疑う必要があります。 血圧上昇のほかに、だるさや微熱、のどの不快感、むくみ、尿量の減少、血尿などの症状が出たら要注意です。 30歳未満の人で高血圧と診断され、なおかつ、今あげたような症状が一つでも見られたら、 ただちに内科を受診し、専門医の検査を受けてください。 二次性高血圧は、原因となっている病気を治さない限り、降圧薬を飲んでも血圧は下がりません。

左右の腕の最高血圧の差が20ミリ以上あれば要注意
左右の腕で別々に血圧を測り、最高血圧の差が20ミリ以上あれば要注意です。 この状態は、血圧の低い側の動脈のどこかで動脈硬化が著しく進むなどして、 血管の内腔(内側の空間)がかなり狭くなっている可能性があります。 高齢者では、血管のどこかで動脈硬化の一種である粥状硬化が進んでいる恐れがあり 粥状硬化は、突然死も招く大動脈瘤の重大な原因になります。 また、若い女性では、大動脈炎症症候群(脈なし病とも呼ばれる)の恐れがあり、 症状が進むと、心不全や脳出血で死亡する可能性もあります。

就寝前と起床後の最高血圧が140ミリ以上あれば要注意
昼間は正常でも、就寝前と起床後の最高血圧が140ミリ以上あれば危険で、脳卒中や心筋梗塞の発症率が高まります。 特に要注意なのが、寝ている間中血圧の高い夜間持続型の早朝高血圧です。 夜間持続型の早朝高血圧では1日の1/3近くもの間、血圧の高い状態が続くことになるので、 血管や心臓を傷める危険がより大きくなり、動脈硬化も著しく進行してしまいます。 実際に、脳卒中や心筋梗塞を起こす確率は、正常血圧の人を1とした場合、 夜間持続型の早朝高血圧の人は約4倍に高まると報告されています。