不整脈@不整脈とは?

『不整脈』とは、脈拍の異常だけではなく、「心臓の拍動(心拍)のリズムが不規則になった状態の総称」で、 心配のないものから、命に関わるものまであります。


■「不整脈」とは?

不整脈のことを「手首などで感じられる脈拍が乱れた状態」と考える人も多いようです。 確かに、多くの不整脈では脈拍が不規則になります。しかし、不整脈があっても脈拍にまったく異常がない場合や、 逆に不整脈がなくても脈拍が不規則になる場合があります。 不整脈のことを英語で「arrhythmia(アリズミア)」といい、日本語に直訳すると「非リズム状態」となります。 つまり不整脈とは、脈拍の異常だけではなく、「心臓の拍動(心拍)のリズムが不規則になった状態の総称」なのです。

「拍動」とは、心臓が収縮と拡張を繰り返すことです。 拍動は、右心房の上部にある「洞結節」で発生した電気信号が、心臓内に巡らされた「刺激伝導系」 という経路を解して伝えられ、心房と心室が順序よく収縮することで起こります。 基本的に、洞結節が生み出す拍動が1分間に50〜100回であれば正常な状態とされており、この状態を「洞調律」と呼びます。

不整脈は、心配の要らないものから命に関わるものまでさまざまですが、 不整脈が死を招くことも決して珍しくありません。そのため、症状とタイプによっては、治療が必要になります。 日本での不整脈の発作による死亡者数は、1年間に2万人ほどといわれています。 しかし、「心筋梗塞」など、不整脈以外の心臓の病気でも、最終的には不整脈が起こって死に至ることが多く、 そのような例を含めると、年間の死亡者数は5万〜10万ほどになると推測されています。


■不整脈の起こる仕組み

心臓が発する電気信号に異常があると起こる

心臓は、自ら発している「電気信号」によって動いています。右心房にある「洞結節」で作られた電気信号が、 心臓全体に伝わって刺激を与え、それによって心臓が収縮と拡張を繰り返します。 この「刺激伝道系」と呼ばれる仕組みによって、電気信号が一定のリズムで発生し、 心臓の各部位に正しく伝われば、正常な拍動が生じます。ところが、電気信号の伝わり方に異常があると、 拍動が早くなったり、遅くなったり、あるいはリズムが乱れる「不整脈」が起こってきます。


■不整脈の原因

心臓の異常や甲状腺の病気、高血圧などから現れることも

不整脈の多くは、心臓の異常や、心臓以外のさまざまな病気が原因となって起こります。 不整脈の原因となる心臓の異常としては、心筋梗塞のほか、心臓での血液の逆流を防ぐ「弁」に異常が起こる「弁膜症」、 心臓の筋肉が肥大したり拡張したりする「心筋症」などがあげられます。 これらの病気によって、心臓の筋肉が障害を受けると、不整脈の原因となります。 また、心臓の筋肉の働きに関係する遺伝子に原因があるため、不整脈が起こりやすい体質の人もいます。 心臓以外の病気で不整脈の原因になるものとしては、「甲状腺の病気(バセドウ病など)」「サルコイドーシス」 「高血圧」などがあります。これらの病気で心臓の筋肉が障害されると、不整脈が現れることがあります。 また、薬の副作用として不整脈が起こることも少なくありません。 そして、不整脈には自律神経も大きく関与しているため、「運動」「疲労」「ストレス」「飲酒」「喫煙」 「睡眠不足」「カフェインを含む飲料(コーヒーや緑茶など)の摂りすぎ」といった生活習慣によって、 自律神経のバランスが崩れて起こります。