レニン・アンジオテンシン系抑制薬

血圧を上げる要因には、さまざまなホルモンの働きがあります。 このうち、レニン・アンジオテンシン系を抑えるのが「レニン・アンジオテンシン系抑制薬」です。 臓器を保護する作用があるため、腎臓や心臓に障害がある人、糖尿病がある人などによく使われます。


■レニン・アンジオテンシン系とは?

ホルモンなどが関係して、血圧を調節する仕組み

血圧の調節には、自律神経やレニン・アンジオテンシンなどのホルモンが関係しています。 このホルモンが引き起こす一連の反応を「レニン・アンジオテンシン系」といいます。 まず、肝臓や内臓の周りの脂肪細胞から分泌される「アンジオテンシノーゲン」という物質が、 「レニン」という酵素によって「アンジオテンシンT」になり、これがさらに、 「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」の働きで、「アンジオテンシンU」 という血管収縮作用を持つホルモンになります。 このアンジオテンシンUが、血管を強く収縮させて、血圧を上げるように働きます。 これらの一連の反応を抑えることによって、血圧を下げるのが、レニン・アンジオテンシン系抑制薬です。
この薬には2種類あります。 アンジオテンシンUの作用を直接遮断する「アンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)」と、 ACEに作用してアンジオテンシンUが作られる量を減らす「ACE阻害薬」です。