■家庭血圧を測る

医療機関で測るだけでなく、家庭で日常的に測って変動をみることが必要です。
(*本文は下の方にあります)



■家庭での測定が必要

自分の血圧が高いかどうかを知るには、ふだんの血圧を把握することが大切です。 医療機関では、ある一時点の血圧を測るだけですから、本当に高血圧なのかどうかを判断するには、情報が足りません。 また、医療機関で測定すると、次のような現象が現れることがあります。

▼白衣高血圧
家庭などで測ると正常なのに、医療機関で測ると高血圧になるタイプです。 医療機関での検査に緊張して、血圧が上がるものと考えられます。 この場合、すぐに治療が必要なわけではありませんが、10年後に本格的な高血圧になっている割合が大きいというデータもあります。

▼仮面高血圧
白衣高血圧とは逆に、医療機関で測る血圧は正常なのに、それ以外の場所で測ると高血圧になるタイプを言います。 医療機関で測る際に、仕事や家庭でのストレスから解放されて、リラックスした状態になり、 普段より血圧が下がっていることがあります。
また、高血圧の治療を受けている人の場合では、受診する時間帯に血圧が正常範囲内でも、 そのあとで薬の作用が低下して、血圧が上がっている可能性もあります。

そこで、自分の普段の血圧を知るために、家庭での血圧測定が欠かせません。 高血圧がある人や降圧薬で治療中の人のほか、正常高値血圧や白衣高血圧などの”高血圧予備軍”の人、 心臓病や腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、動脈硬化などがあり、仮面高血圧になりやすい人は、特に家庭血圧の測定が勧められます。 また、65歳以上の高齢者やストレスが多い人、喫煙者、両親に高血圧がある人もできるだけ測定しましょう。 生活習慣の見直しや降圧薬治療による血圧コントロールの効果を確認するためにも、家庭血圧の測定が重要になります。

●家庭血圧の基準値

外来血圧では「収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上」であれば、高血圧とされます。 ただし、医師が高血圧かどうかを診断する際には、家庭血圧の数値も重視されます。 家庭血圧の場合は「収縮期血圧が135mmHg以上、または拡張期血圧が85mmHg以上」だと、高血圧と診断されます。 外来血圧より家庭血圧の基準の方が厳しいのは、医療機関での血圧測定よりも緊張しない分、 一般に血圧が低くなりやすいからです。