血圧の測り方(家庭血圧)

高血圧対策には、医療機関で測定するだけでなく、家庭で血圧を習慣的に測ることが重要です。 家庭で血圧を測ると、一日の血圧の変動が把握できたり、降圧薬の効果がわかったりするなど、さまざまな利点があります。 ふだんから「家庭血圧」を測り、自分の”本当の血圧”を知っておくことが大切です。 そのためには正しい血圧の測り方を知っておきましょう。


■家庭で血圧を測るポイント

家庭血圧の基準値=収縮期血圧135mmHg未満、または拡張期血圧85mmHg未満

日常的な血圧の状態・変動の実態を知るためには、家庭での血圧測定が不可欠です。 家庭で血圧を測るポイントは、朝と夜の1日2回、数回測定して平均値を出します。

▼測定のタイミングとポイント
家庭で血圧を測定する場合は、朝と夜の1日2回測定します。 朝は起床後1時間以内に測ります。膀胱に尿がたまっていると血圧が高くなるので、排尿を済ませ、 「朝食前」「高血圧の薬を飲んでいる場合は服用の前」に、座って1〜2分間静かにしてから測ります。 夜は、入浴や飲酒の直後は血圧が低くなるので避け、就寝時間にかかわらず寝る前に測定します。 お酒を飲んだ夜でも、必ず測りましょう。

▼数値を記録するときの注意
測定はふだん座り慣れている姿勢で測定します。 安定した血圧を測るためには、イスに座って2分ほど安静にしてから、心臓と同じ高さになるようにカフを巻きます。 カフは上腕の素肌に直接巻き付けます。カフと腕の間に指が1本入るくらいの強さで巻くとよいでしょう。 カフを巻いた腕はテーブルの上に置き、指は軽く曲げます。 厚いセーターなどを腕まくりして測ると、血管が圧迫されるので、正確に測ることができません。 長袖の下着やワイシャツなど、薄い生地の衣類であれば、その上からカフを巻いて測ってかまいません。 冬は暖かくした部屋で測定するようにしましょう。
一般に、血圧は1回目の測定値が最も高くなるので、2〜3回くらい測定すると良いでしょう。 測定した数値は、思うような数値でなくても、すべてノートなどに記録し、さらにその平均値を出して記録します。 数値が高かったとしても、1日くらいなら心配はありません。 毎日測定して平均値が「収縮期血圧135mmHg未満、または拡張期血圧85mmHg未満」という家庭血圧の基準値を超える 日が5日間以上連続する場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

■24時間血圧計

血圧は1日の中でも常に変動しています。24時間の細かい血圧がわかる携帯型の「24時間血圧計」を使えば、 1日の血圧の変動について知ることができ、「早朝高血圧」「日中高血圧」「夜間高血圧」などの高血圧が見つかることもあります。

▼24時間血圧計が勧められる人
まずは朝と夜の家庭血圧の測定を始めてみましょう。日常生活の中での血圧がわかるので、高血圧の発見や、 より良い治療に役立ちます。しかし、朝と夜の血圧の変動が大きい場合や、降圧薬を使っていても血圧が十分下がらない場合は、 24時間血圧計を使うことで、高血圧のタイプの診断や治療の参考になります。

■家庭用血圧計

最近、さまざまな家庭用血圧計が普及し、上腕で測るタイプの他に、指で測るタイプや手首で測るタイプなどもあります。 血圧をより正確に測るには、心臓と同じ高さで測ることが大切です。 心臓より低い位置で測ると、血圧が低めに出てしまうことがあるためです。 3つのタイプのうち、最も心臓の位置で測りやすいのは、上腕で測るタイプです。 医療機関でも上腕で血圧を測りますから、外来血圧と比較しやすいという利点もあります。 これらの点から、「日本高血圧学会」でも上腕で測るタイプを勧めています。 家庭血圧には、高血圧の診断に有用な情報がたくさん含まれています。 家庭血圧を正確に測って、その値を記録することが大切です。