高血圧のサインの肩こり

肩こりは午後に起これば心配ありませんが、 朝から起こる場合は高血圧のサインで、脳梗塞が心配されます。


■朝の肩こり

悪い姿勢や疲労、運動不足などが原因で起こる一般的な肩こりは、ふつう、一仕事済んだ昼過ぎから夕方ころ、この両肩に起こり始めます。 このような一般的な肩こりとは違って、朝から肩がこり、なかなか解消されない場合は「早朝高血圧」が疑われます。 自覚症状がないとされる高血圧にも、血圧が上がるときに小さなサインを発することがあります。 そうしたサインの中で、特に注意したいのは「朝の肩こり」です。 血圧は、早朝から上昇してきます。 すると肩や首の血流が悪くなるため、高血圧の人は、朝目覚めてすぐに肩こりが起こることが多いのです。 十分な睡眠や休養を取ったにもかかわらず、起床時に肩こりが解消していない場合は、高血圧の疑いが濃厚です。 しかも、早朝からの肩こりでは、脳に血液を運ぶ頚動脈が強く圧迫されるため、非常に危険です。 首筋を通っている頚動脈が圧迫されて収縮するため、脳の中の血管が痙攣して血流が止まり、 その結果、脳梗塞を起こす場合があるからです。


このほか、血圧が高いときには首の動きが悪くなることがあります。 仰向けに寝た状態から、首を曲げて頭だけを上げようとしたときに、首が曲がらず、頭と肩を一緒に持ち上げてしまうのです。 これは、頚部硬直といって、首から肩にかけてのこりが強すぎるために起こる症状です。 また、血圧が上がると、頭痛や目の充血、トンネルに入ったときのような耳の閉塞感といった症状もよく現れます。 その中でも、特に頭痛には注意してください。高血圧からくる頭痛は、頭の中がキンキンと強く痛む、 後頭部から目の方に向かってズンズンと響くように痛む、頭皮が突っ張る、頭全体が重たくてすっきりしない(頭重感)など、 人によってさまざまな現れ方をします。 また、夜の寝つきが悪く、一晩に何度も目が覚めて睡眠不足になる場合もあります。

このように、血圧が高くなると、朝の肩こりをはじめとする小さなサインがいくつも現れます。 脳梗塞などの重大な病気を招かないためにも、朝起きてすぐに肩こりを感じたときは、たかが肩こりと軽視せず、 血圧が異常に上昇していないかどうかを血圧計で測定するといいでしょう。 もしも血圧の測定値が高かったなら、すぐに内科を受診してください。