50歳未満で最小血圧が高いと要注意

50歳未満で最小血圧が高い人は、動脈硬化が進行していると考えられ、 細い血管がつまり、脳梗塞が多発し、死亡率も高くなっているので要注意です。 最小血圧が110ミリ、120ミリと、基準値より大幅に高くなっている場合は「微小脳梗塞」、 最小血圧が130ミリ以上あり、激しい頭痛や視力障害、貧血なども起こった場合は、「悪性高血圧」の可能性があるので、特に注意が必要です。


■最小血圧が高くなるのは・・・

下の血圧が上がるのは、動脈硬化の初期段階

一般に、50歳未満の人の高血圧の場合、最小血圧の数値を重視すべきであるといわれています。 50歳未満では、最小血圧の高い人ほど脳卒中や心筋梗塞の起こる頻度が高く、死亡率も高いという報告が数多くあるからです。 最小血圧は、太い血管に溜め込まれた血液が、心臓が拡張している間に細い血管に流れ込むときに、血管壁にかかる圧力を指します。 私たちの血管は、太い血管からだんだんと細い血管に枝分かれして、全身に張り巡らされており、 動脈硬化は細い血管から太い血管へと進行していきます。 ですから、動脈硬化の初期段階や、ストレスで血管が収縮したときは、最小血圧が高くなっていくのです。 細い血管の1本1本はとても細いので、そのうちの1本が動脈硬化を起こしても、脳卒中や心筋梗塞といった 大病がすぐに起こることはありません。しかし、この状態を放置して細い血管で動脈硬化が進行すると、 全身の血流を保つために心臓に大きな負担がかかるようになります。 また、脳の細い血管が詰まると、脳梗塞に直結しやすくなります。

最近、30代40代の人に、脳の細い血管が詰まる「微小脳梗塞」が増えています。 自覚症状がないまま進行しますが、本格的な脳梗塞の前兆とも言える状態です。 実際に、40代50代の高血圧の患者さんの中に、最大血圧は140ミリ未満でも、最小血圧が110ミリ、120ミリと、 基準値より大幅に高くなっている人が多く見られます。 こうした人は、まだ太い血管に柔軟性があるために最大血圧は一定レベルで保たれていますが、 この状態を放置すれば、将来的には太い血管にも動脈硬化が及び、 最大血圧も上昇して深刻な高血圧へと進んでいく恐れがあります。