60歳以上で脈圧が大きいと要注意

最大血圧の値から最小血圧の値を引き算して求められる血圧の値を「脈圧」といい、 脈圧の大きい状態は、動脈硬化が細い血管にも太い血管にも及んでいることを示しています。 脈圧が大きい状態が続くと、心臓の負担が増して心肥大や心不全を起こすことにつながります。 また、心臓に血液を送り込む冠状動脈の血液も減ってしまい、心筋梗塞を引き起こす危険も高まります。 特に、60歳以上の人は最大血圧が高いほど動脈硬化が重く、最大血圧が140ミリ以上で、脈圧が65以上ある場合は、心筋梗塞の発症が近いといわれています。


■脈圧

最大血圧と最小血圧の差から求めらる脈圧に注意

血圧の数値を見るときは単に最大血圧と最小血圧だけに注意を払うのではなく、 自分の年齢や数値を総合的に見て判断する必要があります。 一般には、60歳以上の人の場合は、最大血圧の値の方が心臓病・脳卒中の発生や死亡率との相関関係が深いといわれています。 また、60歳以上の人の高血圧では 「脈圧」が大きくなるという特徴があります。 最大血圧と最小血圧は年齢と共にほぼ平行に上がっていきます。 60歳を過ぎても、最大血圧は年とともに上がっていきますが、最小血圧だけが下がっていきます。 そして、70歳を過ぎた高齢者になると、結果的に最大と最小の血圧の差が大きくなっていくのです。 最大血圧の値から最小血圧の値を引き算して求められる値を「脈圧」といいます。 近年の研究で、脈圧が大きい人ほど心筋梗塞による死亡率が高いことが報告され、にわかに危険視されています。 1994年にはフランクリンという研究者のグループが、1997年にはサファーという研究者のグループが、 脈圧が大きい人ほど心筋梗塞が多発するというデータを相次いで報告しました。 こうしたデータの積み重ねによって、脈圧の大きさが医師の間でも注目されるようになっているのです。